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2013年5月19日日曜日

イラン国民の記憶に凄まじく残っている4年前の大統領選挙でなにが

2009年5月からイラン社会はアラブの春の先駆けとして動いた。それまでも穏やかな状況ではなかったが、大統領選挙の不正を訴える人々が路上にでた。首都のテヘランで300万人とも数えられた。テヘラン市の人口で換算すれば、2か3人に一人だろう。
これらのビデオを見ると殺された若者らや、逮捕された人たちのことで頭がいっぱいになる。
憲法で認められているはずの数えなおしを行うところか最高指導者とも独裁者ともよべるハメネイは「100万票が違っても、結果に違いがない!」と自らの弟子とも思えていたアフマディネジャドを大統領とした。そのうち、ネジャドは、飼い主の手を噛んでさ。
2分ほどのこのビデオで、4年前の状況を思い出していただきたい。イラン国民はなぜ、大統領選挙に行くべきか、いくとするのなら、なにを求めるべきかをご理解できるだろう。そもそも、今回も前回同様に「自分の票が正しく読まれないのではないのか?」

選挙の不正を訴えた、2人の立候補者、ミル・ホセイン・ムサビとキャッルビが自宅軟禁されてから820日間以上となっている。
下の写真は、ムサビ氏と大学の学長でもあったラフナバルド婦人の投票を終えたときの写真だ。彼女もムサビ氏と自宅軟禁されたまま。
当時の社会運動をはじめて日本で論評したものはこちら
「『われわれは無限大だ』世界でも稀なイランの抗議運動にみる新たな市民のネットワークと社会編成の力」ISBN978-4-7917-1205-2.jpg大きな図書館にもあるでしょうけれども、下のリンクから買える。
定価1,300 円(本体1,238 円) ISBN978-4-7917-1205-2 買う方法は
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