素敵な読者の皆さん

2011年8月30日火曜日

はじめてイラン政府はシリア政府を批判

リビアのカダフィ政権が倒れてから、世界はシリア情勢に注意を向けている。
昨日、イラン外務大臣はシリアのアサドを批判。ネジャドも。
同盟国のイランにもシリア政権の終わりが見え始めているだろう。

2011年8月29日月曜日

世界第2位の塩湖が乾ききる恐れと市民が怒りのデモ

イランにあって、死海につづき、世界第2位の塩湖とも呼ばれるオルーミーエィ湖は乾燥しきる危機に面している。雨がほとんど降らなかった今年は、この20年間に建設された十数のダムや湖を二つに分ける高速道路の建設で60%が乾燥しきったとのことだ。
その危機回避の対策が必要なのに、国民議会や政権はなにもしない。
これを怒りを感じたオルーミーエィ市や近くにあるアゼルバイジャン最大の都市タブリーズで市民がデモを行った。多くの参加者らが逮捕された模様だ。
アゼリ語で「怒りをあげない人は恥を知れ」と叫んでいる。現体制は、国内でいかなる集会も警戒する。アゼリ語を母語とする人々の支援をすべきだとして、テヘランでも断食明けにデモが企画されている。
環境問題だろうとも、なんだろうとも、誰もこの体制を批判してはならないことに人々が怒りを感じている。人が集うことをとにかくとめたい。こんな体制下で選挙なんて実施できるのか?この2月の国民議会選挙は選挙演説さえできないところで、どうやって、選挙するというのか?公園のプール近くでの水鉄砲遊びをする若者らが逮捕されるくにだよ。人々の怒りはどこで爆発するかは、予測不可能。

治安部隊が市民を弾圧する映像。

8月31日、文化放送に出演します

この水曜日、8月31日、文化放送に出演します。朝10時5分から。リビアも含めた中東でなにが起きているのか。リビアの情勢はイランを含め中東の他の国にどう影響を与えているのか。シリアの同盟国であるイラン体制と一般市民の反応。
「イランでリビア同様のことがおきたら、どうしよう?生活は?」という心配がある一方で「リビア人がうらやましい。感動を表すように街に繰り出せる。イランは許されないのに」など。


東京ではラジオで聞けますが、それ以外では以下のサイトを経由して聞ける
http://www.joqr.co.jp/index.php 
パソコンで文化放送を聴く
AMラジオ1134kHz 文化放送 JOQR
www.joqr.co.jp 
東京のAMラジオ局、1134kHz、文化放送のホームページ。
http://www.joqr.co.jp/index.ph 
www.joqr.co.jp  

2011年8月25日木曜日

シリアの漫画家が描いたシリアの革命

シリアの漫画家、Ali Ferzatさん(アリー・フェレウザート)が描いた風刺画をご本人のサイトにもあるがここに紹介します。中東アラブ世界で彼ほど有名な風刺画家はないほどの方だが、今日、車からひき降ろされ殴られたとニュースにでた。非難されたくないアサド政権は彼の風刺画は我慢ならなかっただろう。ひどい。彼の描いた風刺画の一連を見てください。

2011年8月24日水曜日

東京外大への進学をどうどうと勧める


今日ニュースで東京外国語大学に関してすばらしいものをみた。東京外大が外国語学部改編 言語文化学部と国際社会学部に移行

今の中東で起きていることは、アラビア語だけわかったらわからないのと同じように、世界は一つでそのすべてに目を向けないとわからないものだ。これでどうどうと興味のある高校生に進学を勧められる。受験がんばって!(偏差値は高いだろうが、あきらめないでがんばればいいのだ!)

2011年8月23日火曜日

マネキンの胸まで切られるイラン

イランはイスラム共和国と名乗っている。なにが、平和の宗教だ。
マネキンの胸も切り落とされている。マネキンを魅力的に感じるとは。
1979年の革命以降小学校、中学校と高校は男女別。それは、先週、幼稚園まで拡大!これで、なにが男女関係は健全なのか?
冗談で書いていたブログがあった。「病院で生まれる乳児も分離すべきだ!」と書いていた人がいた。
まあ、マネキンの写真でも見て楽しんでください!

2011年8月22日月曜日

写真:中東の独裁者ら一年前

2010年、笑いながら撮っていた写真!独裁者らは2011年に去ることなるとは思わなかっただろう。
左から
①チュニジアのビン・アリ(サウジアラビアに逃亡)
②イエメンのアボドッラ・サーレフ(サウジアラビアに治療を名目に逃亡)
③リビアのカダフィ(行方不明)
④エジプトのムバラク(拘束され、裁判を受けている)

リビアで反政権のグループらに女性の姿は見えない

リビアのカダフィ政権が数日も持たないかもしれない。大量の武器を持っている国民がいる状況はアフガニスタンに近いことを書いた リビアのカダフィ政権が倒れても、市民の間にある武器は
が、もう一つ懸念されることは、女性の映像はどこにも流れない。

首都のトリポリに反対勢力が入ったとされる映像を市民がとっているが、そのどこにも女性はいない。
男だけで実現するであろう独裁者の追い払いは、その後どうなるのか。
数ヶ月前に、リビアで外国メディアにカダフィ政権によって、レイプされた女性の映像は衝撃を与えた。しかし、反カダフィはどうなのか?女性が参加しない民主主義はありえるのか?





リビアのカダフィ政権が倒れても、市民の間にある武器は

リビアのカダフィ政権の終わりが見えている。多くの国は反政権のグループらを認知している。
しかし、その後は一番懸念すべきことは、大量にある武器だ。NATO軍のフランスなどが反政権のグループらに配った武器はその後はどうなるのか。アフガニスタン国内にある大量の武器は1980年のソ連占領時代に米国などが配ったもの。今なお、30年がたってからも、アフガニスタンに安定した民主主義はこない。
リビアでも、安全な民主主義政権ができるとは、思えない。
イランでの反体制の活動は一切、武器に手を出していない。中東各国の状況は同じでないことを皆さんもご存知だろうけどね。
リビアのカダフィ政権が倒れることは、またも大きな波が中東に流れる。
イランではリビア大使館前で祝賀パーティーを開くなど市民が企画している。

リビアやシリアの独裁者が倒れればイランで市民が祝いのイベントを企画すると

2011年8月20日土曜日

リビアやシリアの独裁者が倒れればイランで市民が祝いのイベントを企画すると

一般市民が投稿できるBalatarinのサイトで面白い企画が高い人気を得ている。
「もし、シリアのアサド政権か、リビアのカダフィ政権が倒れれば祝うイベントをやろう」と。
「スイカを食べよう」など楽しいイベントをフェイスブックで企画したりするのに続いている。
イランのイスラム体制はいかなるイベントでも、人が集うことを懸念している。水鉄砲で遊ぶために集まった人々を逮捕したりするのは最近の動きだ。
日本語ツイッターで教えていただいたその関連のニューヨークタイムズの記事

自分が日本語で紹介したのは イランも夏だ~!水鉄砲で戦争だ~!

2011年8月19日金曜日

8月30日は東京の時事通信ホールでニーズ・プロジェクトの報告会


今年3月まで東京外国語大学で勤務していたのは、大学が受託した文科省のニーズ・プロジェクトに雇われていたためだ。
各ニーズ・プロジェクトらはなにを行ったのかを報告する会は今度、東京で行われます。
もしよかったらいらしてください。
酒井啓子教授も当然出席されます。
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開催概要
1.日時 平成23年8月30日(火曜日) 13時00分~18時10分
2.場所 時事通信ホール(東京都中央区銀座5-15-8)
※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。
3.参加申込等
定員:300名(先着順) 参加費無料
参加には事前登録が必要です。参加申込方法等、本報告会の詳細については以下のページを御覧ください。
世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業(※(独立行政法人)日本学術振興会のホームページへリンク)
お問い合わせ先 研究振興局振興企画課学術企画室 電話番号:03-6734-4070(内線4070)(研究振興局振興企画課学術企画室)

2011年8月2日火曜日

イランも夏だ~!水鉄砲で戦おうぜ~!

水鉄砲は子供の遊び道具?!大人は遊んでじゃだめ?
夏になってからフェイスブックで「水鉄砲で戦争しよう!」という呼びかけが始まった。首都のテヘランだけではなく、マシャド市やラシュト市など、各地で広がっている。公園のプール近くでの水鉄砲遊びだ。この金曜日も戦う約束だ!
しかし、これも治安関係者に危機感をもたらしている。先週の金曜日に何人かが逮捕された。人が集まって、楽しむだけでも嫌うのはなぜ?人が悲しむだけ?このアイディアをだしている人たちはエライ!市民運動とは楽しくないと参加しないもの!
さあ、今日から始まるねぶた祭りに出かけるぞ!踊るよ!(正しくは、跳ねるよ!)
アフガニスタン、イラクよりも低いデモクラシー・ランキングのイラン
「アラブの春」のイラン到来が遅い理由とも。武装攻撃するグループに肩入れしたイラン女性歌手人生から

2011年8月1日月曜日

なぜイラン体制はシリアのアサド政権を支援するのか

シリアで戦闘車がシリア西北にあるハマー市などを攻撃して市民を虐殺している。昨日7月31日だけで、ハマー市で140人近い人が無残に殺された。
イランのイスラム教体制はシリアの状況を見て見ぬふりをしている。イラン国内で、唯一の国営テレビ局はアサド支援者らのデモを流すだけにとどまっている。自由もない新聞らが、それほど触れられないでいる。
しかし、なぜイランはここまでアサド政権寄りになっているのか。それは、1979年のイラン・イスラム革命直後に始まったイラン・イラク戦争にさかのぼる。イラクのフセインとアサド(父親)はバース党の運営争いをしていた。イラクのフセインの攻撃を受けたイランは、そのイラクと敵対するシリアに近づいた。原油を無料で輸出するとか、値引きして売るとか。イランにとって、シリアはアラブ内で唯一の友国となった。シリアでシーア派の聖廟と称される場所の開発に莫大な金をかけた。そして、その聖廟に多くのイラン人が訪れた。訪れるための航空券の割引などにまとも多くの金が使われた。2004年にその聖廟訪問の団体ツアーと一緒にフィールドワークをした。
これらがあって、イランは1万人を超えるアサド(父)による1982年の虐殺も暗黙した。
今のイランはイスラエル同様にシリアのアサド政権にとどまってほしいものだ。
どれほどの人が殺されようとも。

関連で以前書いたのは
「シリアは平常だ」とイラン国営通信社が報じる
皮肉にもイランとイスラエルはシリアのアサド政権の存続を希望する
勝手に対イスラエル前線となったシリア人の怒り
中東全土は今後どうなるのか
シリアの日本人専門家はなんというかね?!

他も書いているが、隣の検索でシリアなどとお調べくだされば、本部ログ内の投稿がでる