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2011年6月24日金曜日

中東全土は今後どうなるのか

ペルシア語理解者にぜひとも勧めたい対談。BBCペルシア語に
http://www.bbc.co.uk/persian/tvandradio/2011/05/110519_page2weekend_middle_east_power_balance.shtml
オランダにおられるTouraj Atabaki先生と米国におられるAbbas Milani先生の御視点だ。
ミーラニ先生は、シリア情勢がどうなるのかという質問に「大学教授として、『わからない』と答えるのはどれほど苦しいことか」と返事される。その続きで「英国は民主主義実現に400年もかかったのだから、中東の民主主義を数年で実らせたいことは難しい」とおっしゃた。
アターバキ先生も長期的な観点でものを見ておられてて「中東の変化は東西冷戦の終結で生まれたもの。シリアは予算の25%を軍事予算に使っていたのに、イスラエルは核施設を空爆しても、弾一つ撃てなかった。国民は、国民なしの政治に怒りを感じて街に繰り出している」とおっしゃる。
「経済問題と民主化要求を別々にみることは間違っていることだ」とお二人もおっしゃていた。
久しぶりにいい分析の対談をみた。日本でこういう対談はできる専門家は?
イスラエル前線となったシリア人の怒り