素敵な読者の皆さん

2011年6月30日木曜日

イランで女性はブルカを被ったら外国人でテロリスト扱いに

イラン人女性の一人はすごい面白い体験しというかフィルドワークをして、内容をブログで公開しています。マーエデ・モーエドさんというイラン人女性は、テヘランで顔のほとんどを隠すようなブルカーを被れば街の人々がどのように反応するのかという研究だ。
一言に要約すれば「変な目で見られた!」だそうだ。喫茶店で友人らのところにばんをおいてトイレにたったら「爆弾なのではないか?」と他の喫茶店の客らがつぶやいたとか。英語で劇場はどこですかと警官らに聞いたら、誰も返事できなかった。在イランのアフガン人らだけは親切に対応してくれた。(アフガニスタンでターリバン時代に女性らはブルカを被らせられていた)
イスラム教の国であっても、これほど違うというもの。
いいフィルドワークとその体験レポをありがとう!
フランスでのイスラム教徒女性らのブルカに関係して以前書いたものは
ファッションの街、パリで女性たちのブルカは禁止に
知恵を働かせばどんな壁でも越えられる!フランスのムスリム女性たち

2011年6月28日火曜日

ピューリッツァー賞の受賞者は不法移民者だった

ドイツのペルシア語放送サイトですごく興味深い記事を読んだ。
「アメリカ人とは何か?」というサイトを立ち上げ、国籍を問っているジャーナリストに関する記事だった。報道世界でもっとも有名なピューレッツァー賞の受賞者である米国ワシントン在住のジャーナリストは、フィリピン生まれの不法移民だったと。彼は12歳で、祖父母らが住む米国に違法で渡り、それ以降努力に努力を重ね、これほど有名なジャーナリストになった。ジョセアン氏のサイトは
http://joseantoniovargas.com/
不法移民と聞くと、悪いことをして、わたった国に負担となっていることを思い浮かべる人は多いかもしれない。しかし、ジョセアン氏ほどの人間は?移民の国アメリカでこれほど大きな国籍問題に、日本人はどう考えるのか?イラン人の私は隣国アフガニスタン人をどう見るのか?
このブログを読む日本人は在日外人の私をどう思うのか?
彼に関する一つの記事はhttp://www.guardian.co.uk/world/2011/jun/22/jose-antonio-vargas-illegal-immigrant

2011年6月27日月曜日

ハンガーストライキをとめたニュースがでた

今、ニュースが流れた。
皆が無事でよかった。
体制は聞く耳を持たないままだ。
彼らは刑務所にいることに違いないけど。無事でよかった。

刑務所でハンガーストライキをしている人たちの写真

刑務所の治療室に運ばれる人もいれば、24日前から食事を断っているクルド人らもいる。全責任がハメネイにある。

2011年6月24日金曜日

イラン政治はジェラシックパーク

またペルシア語理解者ようにだが、イラン人のフリー・ジャーナリストBabak Daadさんは今のイラン政治とイラン国民の立場を大変面白く分析されています。
彼はハタミ政権時代同行取材もしていて、イラン研究者にとって非常に有名なサラーム新聞社の記者だった。しかし、2009年の大統領選に逮捕される可能性があるとして、4ヶ月間の国内での逃亡の末、国を負われフランスに住まわざるおえなくなっている。
イラン国民はジェラシックパークに取り残された人たちと同じで、恐竜たちの戦いは結局、彼らを救い出す。恐竜に例えられているのは、アフマディネジャド一派とハメネイ一派だ。その恐竜たちの戦いを細かく見ないとジェラシックパークから逃げる場を失う。逆にこの恐竜たちの戦いは救いのチャンスだと。
フェイスブックで本人に意見を投稿できる。

中東全土は今後どうなるのか

ペルシア語理解者にぜひとも勧めたい対談。BBCペルシア語に
http://www.bbc.co.uk/persian/tvandradio/2011/05/110519_page2weekend_middle_east_power_balance.shtml
オランダにおられるTouraj Atabaki先生と米国におられるAbbas Milani先生の御視点だ。
ミーラニ先生は、シリア情勢がどうなるのかという質問に「大学教授として、『わからない』と答えるのはどれほど苦しいことか」と返事される。その続きで「英国は民主主義実現に400年もかかったのだから、中東の民主主義を数年で実らせたいことは難しい」とおっしゃた。
アターバキ先生も長期的な観点でものを見ておられてて「中東の変化は東西冷戦の終結で生まれたもの。シリアは予算の25%を軍事予算に使っていたのに、イスラエルは核施設を空爆しても、弾一つ撃てなかった。国民は、国民なしの政治に怒りを感じて街に繰り出している」とおっしゃる。
「経済問題と民主化要求を別々にみることは間違っていることだ」とお二人もおっしゃていた。
久しぶりにいい分析の対談をみた。日本でこういう対談はできる専門家は?
イスラエル前線となったシリア人の怒り

2011年6月23日木曜日

他の刑務所でもハンストする政治犯ら

ラジャイシャフル刑務所でエビン刑務所でハンストする12人を支援するため、6人がハンストに入った。
ペルシア語だがニュースは http://www.kaleme.com/1390/04/02/klm-62715/
刑務所の外で、親や婦人らもハンストしている。
自由メディア連合を設立したイーサー・サハルヒーズさんもこの6人の一人だ。

ここまで苦しい思いをしながら訴えているのに・・・
イスラム共和国体制、聞けよ!!

12人の勝利者。ハンストする人たちの風刺画

現在カナダに住むNik Ahang Kousarさんの風刺画
右下にいる人は最高指導者、バリー・ファギーフのハメネイだ。
昨日まで仮釈放されていたハタミ政権時代の外務次官AminZadehさんはエビン刑務所に戻された。彼もハンストする12人に加わったそうだ。ハンストする12人に関して昨日書いたものはエビン刑務所で無制限のハンガーストライキする12人

2011年6月22日水曜日

エビン刑務所で無制限のハンガーストライキする12人


国民議会はスポーツ大臣承認を否決したとか、外務大臣顧問就任で議会とネジャド政権はもめたとか、イラン政治は忙しいようにも写る。しかし、これらはすべて体制の芝居でしかない。
今、イランで一番、気にしなければならないのは、テヘランのエビン刑務所でハンストをする人たちの命だ。
Haleh Sahabiさんが父親の葬式で殺されてから1週間もたったないうち、Reza Hoda Saberさんはその死去に抗議してエビン刑務所でハンストして2日後に死んだ。ハンストしていたのにもかかわらず、心臓不全を訴えたのに、治療を受けないところか、暴行された。刑務所で暴行を受けた数時間後に亡くなった。
今度、Saberさんが受けた暴行を証言した12人は無制限のハンストに入った。

自分の体を痛めるまでにして、現体制の問題を訴える人々。なんと言えばいいのか。
「あなたたちの叫びは聞こえた。お願いだから、ハンストをやめて。これ以上に人が死なないでほしい。お願い・・・」 これは私からのお願いだけではなく、多くの人が動画にもして、ネットに投稿している。

体制よ!彼らの命を守る責任はあなたにあるのよ。

英国に反対するハンストで命を落したアイルランドの「ボビー・サンズ」の名前は今でもテヘランでイギリス大使館近くの通りの名前になったままだ。イスラム共和国体制は、イギリスに反対して命を落したハンガーストライキを許さないというのなら、自国で同じことが起きていることをどうするのか。
命を守る義務がある。

ボビー・サンズさんに関連したウィキは
http://ja.wikipedia.org/wiki/IRA%E6%9A%AB%E5%AE%9A%E6%B4%BE

2011年6月17日金曜日

シリアのデモがレバノンにも広がったようだ

今、BBCペルシア語放送で聞いた。詳細がわからないが、中東は動きすぎている。「中東に国境があるのか」という隣のページに書いた視点を読んでください。

2011年6月16日木曜日

イラン政治分裂を中心にした政治分析を英語で読めるサイト

以前、ペルシア語理解者用に紹介したサイトDigarbanは英語ばんもだした。ペルシア語の方が詳細だ。
http://www.digarban.com/en/english
無償でこれほど読めることに感謝したい。
このブログもだが、原稿などに使うときに著作権を守ってください。ブログだからとか、ネットのサイトだからって、無断で使わないでください。

2011年6月15日水曜日

レープされた女性らは罪があるとして、裁かれる??

イスラム共和国、イランの問題はまた露骨に表れた。
世界遺産でもあるイスファハン市の近くでパーティに参加していた家族らは14人の男に大変な目にあった。庭で踊って楽しんでいたのに、家に入ってきた男らは、家族の男性を一部屋に閉じ込めて、女性らをレープした。12歳の女子もいれば、妊娠していた女性もいたとか。怒りの言葉も見つからない。
しかし、もっと信じられないのは、その街の金曜礼拝長の宗教指導者をはじめ、「女性らの服装はみだらなものだったから、罪は女性にある」とする発言だ。
女性は男性をおびき寄せるという国の方針とでもいう考え方だ。宗教を元にした国家法はこれ以上いいことにならない。それも結局、男が有利な宗教だ。
イスラーム教で画かれる天国:男らをむかえいれる処女ら
中東の政府も反政府も侮辱する女性ら

2011年6月14日火曜日

勝手に対イスラエル前線となったシリア人の怒り

シリアの国境はイスラエルに面している。それがあるばかりに、シリア国民はさまざまな不自由を感じなければならない。
このビデオでデモにでている人々は、レバノンのシーア派指導者、ナスルッラーの写真を燃やしている。アサド大統領のも。結局、両氏とも「対イスラエル戦争」を言い訳にして、自分の地位を存続させている。イランはレバノンのナスルッラーとアサドを支援している。油のお金があるから、いくらでも支援できるだろう。経済で苦しい思いをするイラン国民がいても、レバノンで「公園」を建設したりする。
国政政治にうんざりすることは多い。中東での国際政治はなおさらどうでもいい基準で作られている。

2011年6月13日月曜日

米国は影のインターネット

ニューヨークタイムズ紙は大変面白い米国政策を記事にしている。
http://www.nytimes.com/2011/06/12/world/12internet.html?pagewanted=3&_r=1&ref=computersandtheinternet
エジプトのムバラク政権がネットを遮断したことから、この政策をすすめるスピードは上がったと紹介されている。中国や北朝鮮にもたらすものは大きいかも。
イラン国内でも実施できることを期待したい。

抗議集会と警戒する治安関係者

6月12日の「無声デモ」はならされる車のクラクション
とこれほど警戒する治安関係者
なにを警戒しているのか?
前日の投稿はhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/06/20092.html

2011年6月12日日曜日

クーデターと呼ばれる2009年大統領選挙から2年となるイランでデモの予定

シリアから国境を越えてトルコに逃げた避難民は4000人を超えたとか、リビア軍はメスラータ市を攻撃したとか、残念ながら、中東のニュースは多い。
しかし、私は一番気になるのはイラン状況。
今日、テヘランを初め、イラン各地で「無声のデモ」が行われる予定。人の集いを恐れている体制にプレッシャーを与える狙いだが、叫ばれるものもあるだろう。

2009年の第10回大統領選挙から、イランで「緑の運動」は始まった。選挙キャンペーンから、大規模な不正を訴える市民のデモまで。
今日、6月12日はその選挙の2年目に当たる。過去数週間は、ペルシア語のネットの主な話題は「選挙クーデター」でどのようなイベントを行うべきかで持ちきりだった。体制は反体制派のところに二重スパイを送り込んだとか、ネジャドの補佐官、マシャイは軟禁されているとかは無視され続けた。
イランでネットに投稿する人々は「どうでもいいニュースを無視しよう。われわれは、団結して6月12日の呼べかけることは重要だ」と結論付けている。
このブログで書くものも減ったのは、今は注意して見なければものがあるからだ。
日本時間の6月13日の朝にニュースは流れはじめるだろう。
遠くから応援する。

2011年6月10日金曜日

イラン女子サッカー代表はワールドカップにでられない

日本のメディアでも報じられているが、イラン女子サッカー代表はスカーフを被っているがために、ワールドカップにでられない。イランの法律だからって、今まで出られなかったわけではない。交渉は足りなかっただけと見られる。イランのオリンピック事務所の前に抗議のため座り込んでいる女性たちの写真の一連はこちらに。
http://www.dw-world.de/flashcms/iranfrauen-nationa/fa/fa_iranfrauen-nationa_popup.htm
以前、女性とサッカー関連で書いたものhttp://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/blog-post_25.html

英語で読める中東分析サイト

http://www.enduringamerica.com/
イランを含め、いい分析ばかり。

2011年6月5日日曜日

葬式一つをここまで怖がってイラン体制

父親、エッザトッラー・サハビの埋葬式で殺されたハーレ・サハビさんの葬式の呼びかけはネットで行われた。連休中の葬式に人もそれほど参加しないはずなのに、映像のように警察の車で街が埋め尽くされている。
葬式を怖がっているのは、これがはじめてではない。それ以外のものはここに
サッカー選手の葬式関連は
http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/blog-post_9152.html
http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/05/blog-post_2747.html
2009年の大統領選挙に立候して、不正を訴えたがために自宅軟禁になったムサビの父親の葬式関連
http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_4730.html
http://touji-shabeyalda.blogspot.com/2011/03/blog-post_31.html

人の集いを怖がっているのじゃ、選挙もできない。この冬に予定されている国民議会選挙をまともに実施しないだろうし、でっち上げるだけになるだろう。

ムスリム女性らは米国でスカーフを脱ぐときに「自由」を感じると

動画に載っているインタビューをご自分でお聞きください。英語の勉強にもなるかな?!
イラン出身の女性もいる。
そういえば、私もイラン出身か?!イランへ入国するときだけ被る。被らなければならないからね。日本で暑ければ短パンも!

2011年6月4日土曜日

共通の単語は世界に数多くある

世界がいかに狭いか、言語で理解しましょう。
ハレは、日本語で「晴れの日」などで結婚式を言う。
英語などで聖なるものをHolyホーリーとなる。
アラビア語やペルシア語で、ハーレは暈、光の和になる。聖なるものに光の和を描くどうようだ。
先日、イランで、父親の葬式で殺されたのはハーレさんだった

2011年6月3日金曜日

イエメンの内戦に近い状況

サウジアラビア南部にあるイエメンは市民運動から、内戦に近い状況に陥っている。大統領は殺されたとか。ニュースは錯綜している。1994年にもイエメン南北間で戦争があった。イエメンは、ビンラーデインの父親の出身地だ。といっても両国にまたぐ部族でしかない。
しかし、イランではイエメンと聞けば、イエメンの宝石となる。昔は、「幸せなイエメン」と呼ばれていただけのことがあっただろうに、今は大変な状況のようだ。山々に囲まれたイエメン人は自由で安心した地域になることを願うのみだ。

2011年6月1日水曜日

親の埋葬式で殺される娘

Mana Neyestani マーナー・ネイェスターニさんが描いたつらい風刺画。
ネイェスターニさんのほかの風刺画の紹介は

情報大臣辞任劇を風刺画で

サハービ親子の死去について書いたものは

モサデグ首相とも、バザルガン首相の友人サハービ氏が亡くなり、娘は葬式で殺された



モサデグ首相(モサデク)とも、バザルガン首相の友人サハービ氏が亡くなり、娘は葬式で殺された

HalehSahabi(ハーレ・サハービ)さんは今朝、父親、Ezzatollah Sahabi(エッザトッラー・サハービ)の葬式に参加したさなか殺された。この文書を投稿するさなか、怒りで震えている。なぜ??家の前から運ばれるご遺体と募った人々を守るために、治安関係者と口論になったそうだ。詳細はわからないが、治安部隊に蹴られて死亡したとのことだ。
手に花をもっていたと。

イラン石油の国有化を60年ほど前に実現したモサデグ首相(モサデク首相)。32年前に革命直後に、首相となったバザルガン氏。二人の友人でもあった父親のサハービ氏はパーレビ王とイスラム共和国時代であわせて15年も刑務所に入れられた。ベラヤテ・ファギーフ(宗教指導者による国家統治)に最初から反対していた人だったが、論議で反対していただけだった。
彼の葬式で殺された娘、ハーレさんのニュースで手が震えている自分だ。遠くからなにができるのか。
ここで知らせる以外は・・・・