素敵な読者の皆さん

2011年7月31日日曜日

ねぶた祭りのことを書きたいが、シリア状況はひどい

青森市でねぶた祭りの出し物の広め会が今日ある。その様子を書こうとも・・・
しかし、ネットに向うと、イランの投稿サイトBalatarinなどで、シリアのハマー市の悲惨な映像ばかりが出ている。
殺された青年の映像だとか、葬式を襲う軍隊だとか。
アサド大統領が政権に残るためだけに、これほど殺させるのか??
怒りしかない。

2011年7月29日金曜日

あなたたちが沈黙すればわれわれは殺される :シリア

シリアの人々は今日、金曜日7月29日を世界に呼びかけるものに命名した。「あなたたちの沈黙はわれわれを殺す」という日のデモが続いている。
イラン体制はシリアを守りたくていかようにも支援している。金銭的にも、治安部隊の派遣も。
シリア人の声を世界に届けよう。

本州最北端の夏祭り、ねぶた祭の青森


来週は青森県各地はねぶたの祭りでにぎやかだ。
今になっては、宿泊所を探すのも大変のようだ。東京から友人らが来る。
青森市でねぶたと言い、弘前市でねぷたという。音楽も違うけど、それぞれのつくりも違う。
五所川原の立ちねぶたが一番楽しみだ。はじめてみる高さ20メートルを超えるものだ。
いらっしゃるご予定があれば、ご一報ください。

2011年7月28日木曜日

君主論に基づいたイランの国家運営

カーネギー財団の研究者キャリーム・サッジャードプール先生は最高指導者と称されるハメネイは、いかにマキャヴェッリ君主論で国家運営を行っているのかを分析している。

自らに責任がなく、悪いことは他のものがやっているとか。まさしく最近、ハメネイが発足させた「3権問題可決委員会」を説明するものだ。軍部に頼ることも、革命防衛隊に頼ることだ。ハメネイはアメリカなどを常に、敵として、言葉の先々に言うのも、こうした君主論に忠実だろうからだ。敵が存在すれば、自分の身が安全だと。


フォーリン・ポリシーにだされている論文をご参考に。
リビアのカダフィも、シリアのアサドもこの君主論に基づいていない。宗教的にカリスマ性もないハメネイのやり方は、いずれ滅びるとも書かれている。

2011年7月26日火曜日

ハタミ前大統領が出国禁止に

1997年から8年間イランの大統領だったハタミ氏はイランから出国禁止になっている。1年前に、日本の広島で開催されていた核廃絶会議に出席するときも出国をとめられた。
2001年に来賓として日本へきたときに、東京工業大学から名誉博士を受容した。その時、私は同時通訳をしていた。
彼は東工大で名誉博士を与えられた要因は、国連も受託し、2001年を「文明間の対話」の年に命名した提案者だったからだ。
イランは平安だ!というのなら、なぜ8年間も大統領を務めた人が出国をとめるのか?!
体制は大丈夫だ!大丈夫!心配要らない!外国で彼がなにを話しても心配しないさ!大丈夫、大丈夫!

ちなみに、今でも東工大で文明センターがあることは2001年に彼は東工大で講演したことに由来する。

イランは中国(帝国?)の従属国になっている

18世紀に英国はインドなどを従属国にしていたと同様のことは、今の中国が中東で行っている。
ファイナンシャル・タイムズの記事によれば、中国はイランから買っている原油の支払いを2年間以上行っていない。20,000,000,000ドルだそうだ。桁がわかりますか?200憶ドル!円にするといくらだよ?!

経済制裁のせいで現金を支払えないとして、代わりに物々交換で払いたいと。つまり、中国製品を現金の代わりに払おうと。日本へ輸出される中国製品より、ずっと悪い製品を送るのだ。
原油を売っているイランは現金をもらえないのは、中国だけではない。インドも50億ドルを払えないとして、同じ物々交換を検討している。
銀行に預金しても日本ではそれほど金利がつかないが、中国やインドなどは支払わない原油の代金を自国の銀行に預金しているだけだ。

イギリスは18世紀からインドの経済を支配していたと同じ方法を中国がとっている。俺にしか売れないだろう。俺の言うことを聞け。俺の作った製品を代わりに送るから。
中国の従属国になっているイラン。21世紀で従属国民になっているのは、嫌だ!
イラン国内に住んでいる人は、この感情以上に、経済的に苦しい。これは一番の苦しさだ。

2011年7月25日月曜日

30年で9千ヶ所の聖人廟が見つかったんだとさ!

イランでは、イスラム教の預言者、マホメッドにつながっていた人を聖人と呼び、その墓はありがたい聖人廟、イマーム・ザデーとして願掛けの場所になる。

1979年のイスラム革命以降、この聖人廟らは9000箇所も見つかったと
これほどマホメッドにつながっていた人がいるというのなら、サウジなど、もっとメッカに近いところの墓すべては聖人廟じゃないか?!
前に書いたイランで「聖人」に願掛けする時は
まあ、叶いたいことを頼む場所としていいけど、こういうところに予算もつくのだから、見つけた(?!)人が金儲けするのよね。
日本では恋が叶うとか、試験に受かるとかはどう決まるの?コメントしてくださいね。

2011年7月23日土曜日

宗教的な指導を行うことがレイプすることに?!


前に、このブログにも書いた世界遺産都市イスファハン近くでおきた多くの女性のレイプ事件のその後はまだまだ続いている。
今日、信じられない記事をイランの保守派サイトで見た。強姦事件を起こした一人の男性にインタビューをしながら、肯定されている記事だった。「われわれはその庭で踊っていた人たちにイスラム教的な指導(アムル・ベー・マールーフ)を行うためにその庭に入った」としている。
いかにも、個人宅の庭に入ったことも、強姦したことは正しいと!
どこが宗教の指導なのか?本当に怒りが爆発しそうだ。
前に書いた事件の背景をお読みになってくだされば、イランのイスラム教に基づいた国家運営の問題がお分かりになるかと思います。

2011年7月22日金曜日

シリア:はじめて商売の街アレッポでデモ

今日もシリアで金曜礼拝の後に市民がデモ。
日本では「アレッポの塩」は有名な街だが、商人の街で、中東一の商売をしていた時代もあった。
このビデオで、パーティにでているかのように楽しく。発砲がないことを望むのみだ。

2011年7月21日木曜日

ベラヤテファギーフ論はシーア派を終わらせることに

BBCペルシア語放送ですばらしい討論番組があった。
パリ在住の政治研究者で元国民議会議員のSalamatian氏とイスラム教研究者のEshkewariさんが話し合う番組だ。
後に書くけれども、ペルシア語がご理解できる方にぜひともお勧めだ。ベラヤテファギーフの解釈はいかにシーア派のお隠れイマーム論までもを台無しにしているのかを説明している。
罪を犯さないはずのお隠れイマームと同じ地位にまで上らせられているハメネイ最高指導者、ベラヤテファギーフとなると、一体、お隠れイマームはあらわれていいのか?あらわれたところで、なにをするのか。
とにかくすばらしい!ぜひ見てください

2011年7月12日火曜日

一応人口の半分である女性らの生き様

水曜日13日の朝、日本時間の10時5分から文化放送で中東、特にイランの置かれて​いる女性の状況について話します。
一応人口の半分である女性らは​、イスラム教国家でどのような状況におかれているのか?
インター​ネットでも聞けます。http://www.joqr.co.jp/index.ph​p

2011年7月8日金曜日

シリア:軍の包囲が続くハマー市でまたも反政府デモ

今日もまた金曜日。シリア西部のハマー市などで反政府デモが続いている。AFP通信社は数十万人がデモに出ていたと伝えている。シリア政府は米国大使がその街を訪れたがために、デモは勃発したと。
ここまでの人数を大使一人がよべたのなら大したものだ!アサド政権、適当に理由を探すより、自分の問題を意識してはどうだろうか。

2011年7月7日木曜日

政治的な発言は理由で刑務所にいる女性弁護士:母親は刑務所にいても母親

弁護士のNasrin Sotoodehさんは弁護した罪(?!)で服役中。彼女は面会できない幼い息子にエビン刑務所で人形を手作りした。写真はその人形の写真。先日、彼女はイランの司法長官に「私の服役期間は弁護している人たちより長くと決まったことに感謝したい。弁護されるべき人たちより先に外の空気を吸うのは申し訳ない」と公開レターをだした。イランの裁判ところか、司法はいかにひどいのかご想像されるだろう。ノーベル平和賞を受賞したエバディさんも同じ罪(?!)で入国できないでいる。
彼女について以前書いたものは

2011年7月6日水曜日

タブーに挑戦し続ける近代史学者

ペルシャ語理解者にぜひとも紹介したのはAbdollah Shahbazi先生のサイトだ。
http://www.shahbazi.org/
彼の歴史学者でイランでタブーであることばかりに挑戦している。
バハーイ教もあれば、土地政策など、数々だ。
シーア派は第12番目の隠れイマーム(イスラム教預言者マホメッドの子孫)の到来を信じる。簡単に言えば、バハーイ教はこの12番目のイマームが表れたと信じている。
革命以降のイランではバハーイ教信者がむやみに死刑になった。革命指導者のホメイニはシーア派の神学者だっただけに、各地でバハーイ教徒らは殺された。
シャフバーズ先生は最新の投稿で、そう遠くない日にわれわれはバハーイ教徒らにお詫びをしなければならないとお書きになっている。鋭い歴史学者に会ってみたいものだ。

追伸:彼はこの150年間の歴史でバハーイ教徒らに対するさまざまな侮辱を話されている。カージャール朝時代に遡り、パーレビ王朝のレザー・シャー時代まで。バハーイ教はいかに大国(イギリスとロシア、フランス)にはさまれた中東の歴史で登場するのかを語っておられる。歴史がご専門なだけに革命以降のものだけに限っていない。

シリア:携帯で撮影している最中に殺される青年

ネットに自国の悲惨な状況を明らかにしようとする一般市民がいかに危険にさらされているのかを証明する残念な映像だ。
携帯で警察か治安部隊の射撃を撮影している青年が、撮影された人の銃弾によって殺される。
ここで彼がとった映像を載せるのは心苦しいが、名前も顔も知らない人の最後の意向を尊重して、載せます。ご冥福をお祈りし、家族や友人らに哀悼の意をおくります。
イランの投稿サイトBalatarinでこの映像はたくさんの評価を得ている。
シリア関連で書いた主なもの

勝手に対イスラエル前線となったシリア人の怒り

2011年7月5日火曜日

「アラブの春」のイラン到来が遅い理由とも。武装攻撃するグループに肩入れしたイラン女性歌手人生から

イランは1979年のイスラム革命を境に何もかも変わった。苦しい思いをした人が多い。未だに革命と聞くと鳥肌が立つ人は大勢だ。今のイランは「アラブの春」のような革命を望まないのは、32年の歴史を思い出す人が多いためだ。
苦しい思いをした一つのものは「MKO」という左翼思想のグループだった。ホメイニを支援したはずのグループだったが、1981年に非合法とされた。それ以降敵対国イラクに拠点をおくことになり、イラン・イラク戦争中にあのサッダーム・フセインを支援した。つまり戦争でイラン人をイラン人が殺していたことになる。(上で紹介したウィキペディアの情報をすべて認めているわけではないが、ひとまず参考として)
イラン国内でもMKOメンバーが大勢ころされた。刑務所で服役中だったはずの人たちが、数日中に3000人とも殺された。MKOのメンバーやその支援者らが「イラン人を殺したイラン人」でありながら「殺されたイラン人」とまったく逆の立場におかれている。
MKOを支援した一人の女性歌手Marziyehさんも同じだ。彼女は2010年にパリで亡くなるが、これほど素敵な歌手はイラン国内で「反イラン」と理解されたのは悲しいことだ。

彼女の歌の一つをここに
http://www.youtube.com/watch?v=_d6Ag_9C0ZU
以前、イランの女性歌手について書いたものは: (大好きなSima Binaさんへの尊敬はまったく違うけどさ。)

イラン初の句会『希望俳句会』

知人の前田君江さんからいただいたメールをそのままブログに載せます。前田さんはペルシア文学がご専門。東日本大震災の被災者への想いと復興への「希望」をテーマにした「俳句の夕べ」だったそうだ。メールをいただいたまま載せます。
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国際俳句協会というところのHPに載せていただいた「イラン初の句会『希望俳句会』」です。
http://www.haiku-hia.com/info_jp01.html#iranblog
以前、ここに、イランのHAIKU的短詩について書かせてもらったご縁で。
最近では、イラン・イラク戦争HAIKUなんていうのも出ているようで、イラン人の友人に、「すごく良かったわ。是非読んでみなさいよ」と言われたのですが・・・

2011年7月3日日曜日

7月16-17日、仙台に東北6県の夏祭りが集結する「東北六魂祭」



中東の話題と違いますが、東北を元気にしませんか?東北6県の祭りが集まるイベントは仙台駅からすぐのところに集結します。詳細は7月16-17日、仙台に東北6県の夏祭りが集結する「東北六魂祭」
この期間はちょうど東北新幹線乗り放題の期間のJRパスにあたるので、子供5000円と大人1万円で東京から仙台へ来て、また帰れる。私はその前から東京にいるので、青森へ来る途中によろうと思っています。
祭りで、東北を元気にしよう!

2011年7月2日土曜日

シリアでのデモが続いている

女の子のおでこに「私を殺してください」とシリアの旗はほっぺたに描かれている。
親が書いたのだろうけど、子供を犠牲にするのに、子供を人権を無視しているのではないか。いずれにしてもアサドの独裁政権これほどの苦しみを知れ!

講演会「シリアの行方」

あすシリアに関する講演会がある。青森にいる自分が残念ながらいけないが、ぜひとも薦めたい。特にシリア出身のホサムさんの話は興味深いはず。現地を肌で知っているだけに人々がなにを求めているのかは理解できている。
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講演会「シリアの行方」
日時:2011年7月3日(日) 
    午後3時から6時まで(開場・午後2時45分)
会場:学士会館320室
      (東京都千代田区神田錦町3-28)
           http://www.gakushikaikan.co.jp/info/access.html
チュニジアに端を発するアラブ革命の波はシリアをも揺るがせています。海外メディアが入国して取材できないため、詳細な情報は得にくい状況ですが、6月23日現在、一連の抗議行動に対する武力鎮圧のために、死者数は1,400人にも上っていると言われています。
なぜこのような事態に立ち至ったのか、また今後どのような動きが考えられるのか。中東全域に多大な影響を及ぼすシリアの行方について、みなさまとご一緒に考える機会にしたいと思います。
プログラム: 
司会 飯塚正人(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所)
1.「シリア情勢と講演会の趣旨」 
         黒木英充(東京外国語大学アジア・ アフリカ言語文化研究所)
2.「シリア反乱-人々の動員・参加のダイナミズム」
         ホサム・ダルウィッシュ (JETRO アジア経済研究所)
3.「なぜアサド政権は倒れないのか?」 
         青山弘之(東京外国語大学総合国際学研究院)
4.「シリア反乱の新しさと国際環境」 黒木英充
5. コメント 酒井啓子(東京外国語大学総合国際学研究院)
6. 質疑応答
 言語:日本語 
参加費:無料
事前申し込み:不要