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2011年11月26日土曜日

少数派の声をあきらめないエジプト人らは偉い!

また、エジプト人らを大声で褒めるしかない状況になっている。
簡単に説明するには来週実施しようとされている選挙とその制度に大きな問題がある。
半世紀ほど前に決まったとおりの選挙制度でまた今回も国民議会選挙を実施しようとすることへの抗議だろう。この古い選挙制度では、大きな政党ばかりが優先される。
議会の2/3は政党への投票で決まるだけではなく、個人に割り当てられた1/3の議席にも大きな問題がある。コプト正教会信者らや世俗主義のひとたちは、結局議会に議員を送れないことになる。

各選挙区で過半数を得られる候補者がいなければ、決戦選挙に持ち越されることになる。結局個人だとか、少数政党に勝ち目がないことになる。
ムスリム同胞団は来週の選挙を強く望んでいるのには、彼らが最大数の政党であるためだから。

ムバラク政権を倒してからも、まだまだ民主主義国家になるまで道のりが遠い。イランで1979年にパーレビ王が追い出されて、イスラム共和国になったからって、民主主義国家になったとは言えない。少数派の人々が結局無視され続けている。

エジプトの西隣の国、チュニジアで国連監視の下での選挙制度と選挙が行われたことを今のエジプト人らも見ている。タフリール広場に集まっているエジプト人らは、少数派の意見を大事にするためにまた血を流している。脱帽する。古代から続くエジプトの人々が偉い!

エジプトでの選挙制度と問題点を知るために英語だがこちらをお読みください。
http://www.nytimes.com/2011/11/23/opinion/egypts-doomed-election.html