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2012年3月14日水曜日

核開発だけじゃないイランの状況

いつものように人々の生活と置かれている状況、そして政治を分けて考えなければならないことを文化放送で話の中心においた。内容を概ねまと書くと:

●はじめてオスカー賞に択ばれたファルハディ監督の映画「別離」になぜイラン人らは格別に喜んだのかを理解してもらうことは、まず今の中東の置かれていることを考えないといけない。
イランの東にあるアフガニスタンでは、治安を守るはずの米兵は一般市民を彼(女)らの自宅で殺したり、コーランを焼却されたりしている。イランでは、およそ人口の40人に1人がアフガニスタン人難民であることを考えれば、言語までわかるアフガン人だけという感覚はイラン人にあるわけではない。日本の小学校に例えて言うのならば、一クラスに一人がアフガニスタン人であることになる。
西の国では、イラク人らの生活も似たり寄ったりするなか、その先にあるシリア人らはアサド政権に次々に殺される。2011年3月以降の市民らのデモで8000人(国連発表)が殺された。
そうした中、オスカー賞の受賞はなにもうれしいことじゃないか。首都のテヘランで飴を配ったりする人の映像がネットに流れていても、遠くにいる人でも想像できるはず。
それに対して、国内で唯一のテレビ局である「国営テレビ」はその受賞のニュースを主のニュースのトップ項目にしたのではなく、地方ニュース扱いでマイナーな時間帯で流した。それは、「大悪魔の米国」で開催されたオスカー賞であることを喜べない体制がいたからだ。

いいニュースが流れないあの地域で、イランの人々に嬉しいニュースをもたらしてくれたファルハディ監督に皆が大喜びしたし、彼を誇りに思っている人が多いのも納得いくはず。

●核開発とイスラエル攻撃の可能性についても、人々の生活と政治を分けて話した。
聞いてくださっていない方ように、その内容はまだ後で、こちらに続けて書きます。