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2012年9月25日火曜日

大学をトイレと同じように「男」「女」に分けるイラン政府


イランと中東のニュースを項目ごとにアップする
給料を得て書いているわけではないことをご理解ください。あくまでも社会的責任を果たすためだ

憶測も加えた簡単な分析書くが、後は皆さんで想像しながらお読みください。
・シリア
●アサドの妹(姉?)が5人の子供をつれてつれてダマスカスを離れ、ドバイに住み始めた。
>政治的な理由から? 
自らを選挙なしで大統領と名乗っているバシャル・アサドの政策、(人々のデモ鎮圧から始まった国民の殺害)に反対しているためか?それにしたら、2万人以上が殺されている今は遅いのではないか?
>この体制はもう持たないと思って、逃げたのか?
>家族の問題か?旦那は?
初の記載後にシリア専門家からコメントをもらったのでここに書くする:
彼女の旦那はアサフ・シャウカトで、2ヶ月ほど前にダマスカスでの爆弾で殺された。この爆弾で大勢の政府・軍の関係者が殺された。イランの革命防衛隊関係者も殺されたとか。2009年にシリア軍の情報職から外れたシャウカトの詳細情報はhttp://en.wikipedia.org/wiki/Assef_Shawkat

・イラン
●グーグルとGmailはイラン国内で接続不可能になった。中国同様の動き。
ここにたどり着いた日本語読者に想像できないだろうけど、「検閲」つまり、「あなたが、それは見てはいけない。聞いてはいけない」ものがイランに腐るほどある。テレビは国営テレビしかないから当然、決まったものしか流れない。新聞も本も許可制だ。イラン体制(レジーム)は、インターネットを今一番懸念している。一般人が、自由に閲覧したり、自由に書いたりすることができるから、いろいろなところを遮断したり、締め付けたりする。なにせ、イランでインターネット会社は国営のもので、基本は革命防衛隊というイスラム共和国体制を守るためにつくられた組織が運営している。だから、好きなようにしている。グーグルは検閲対象になっている理由として「国民からのGoogle社に抗議することをもとめられたため。それは、グーグル社のYouTubeにマホメッド預言者を馬鹿にした映画が今なお流れているためだ」としている。パキスタンで映画監督を殺すように賞金を出すと言い出す大臣がいれば、イランはYouTubeから削除しない映画に文句をつけて人々が自らのメールにたどり着かないようにする。イスラム教徒の両親を持つことで、ムスリムになることを択ばずにして、イスラム教徒になった私にはまったくわからない。

イランに戻ろう。まあ、イントラネット(社内連絡網)に近いイラン国内だけの情報を流すことを許したとしても、結局、人々は逃げ道を探す。今でも、迂回ソフトは一般的にイランのパソコンに導入されている。皆が自分でソフトを手に入れて、パソコンに導入する。

笑い話に近いが、イラン体制のトップである最高指導者のハメネイは、ツイッターを使っている。話した内容の一部が流れる。結局、どっちだよ?世界につながりたいのか、イラン国内だけに影響を与えたいのか?!!ハメネイのサイトkhamenei.irであっても、結局世界に向けたものだ。なにをしたいのか?政府もサイトがあるのに!

>大学をトイレであるかのように「男」と「女」に分ける!!
秋分日から始まる新学期のイランだが、専門によって大学は男女に分けられる政策がすすんでいる。社会がなにを求め、どのように動いているのかを無視して、無理に政策を進めている。産め増やせと言ってみたり、女子はこの専攻に進んではいけないといってみたり。
革命でつくり出されている「イスラム共和国」という名ばかりのイスラムと共和国のつながりは、イデオロギーだけですすもうとしている。無理だってば!!人々はイデオロギーですすまないっちゅ言うの!上のリンクにもあるように、大学生らはこの政策に反対して学内で抗議をしている。

しかし、このように抗議する学生らを退学にしたり、停学にしたりするのも、イラン体制(その下にある政府)だ。大学を追われてしまった学生はどのくらいいるのか、数知れず。逮捕されてしまって、刑務所に入れられている大学生も数多い。自由のないイランで思想の自由も無ければ、学問の自由も無い。
あああああ、あああ!