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2012年4月4日水曜日

シリア状況とイランの核開発交渉の関連は?

イラン核開発を取り巻く6カ国協議の開催場所は今、議論されている。トルコはいやだから、イラクにしたいんだとか、最初に開催地となっていたトルコでないところなら、同盟国のどこでもいいから、そこで開催して欲しいとイランは願っている。
この協議の開催地にシリアの悲惨な状況は深く関係している。まずそこから説明しよう。

2011年春からの一年間にシリアで殺された一般市民も含めた人は9000人とされている。(国連発表)人間の命はどこであって、誰であっても同じ。殺されたり、怪我したりする人の数は毎日のように増えているのは、悲しすぎる。携帯電話で撮られる無残な映像もありすぎる。

上の映像は、シリアで焼かれているイスラム教の礼拝場所、モスクのものだ。聖なる場所であっても、人の命より聖なるものでない。どうして燃えているのかはわからないけど、シリアの現状を知らせることの手助けにする。

イスラム共和国と名乗っているイランは、あるとあらゆるところでシリアのアサド政権を支援している。金や武器を送っているとか、代わりに商売をしているとか、インターネットや電話での情報交換を遮断させる方法を情報機関に教えているとか、諜報方法を指導しているとかいくらでもうわさされている。

関係ないはずのイラン核開発における世界との交渉にまで、シリアのアサド政権をかばうことがでている。イランを交えた6カ国協議の開催地まで、問題になっている。今まで、仲介してきたトルコをあらゆる方法で非難している。というのも、トルコは反体制派を支援しようとしているのは、気にくわないだろう。
それに、トルコに花を持たせたくないのだ。「中東でなにかがあったら、トルコに頼もう」とする人や国が多くなっているのにも、ライバル心を感じているだろう。

シリアの北にあって、イランの西にあるトルコは、両国にも影響を与えられる。しかし、そのトルコもイランから原油を買っているし、多くの商品をイランへ売っている。

絡みすぎている各国の利益と思惑が存在する中、シリアで毎日、毎日、数十人が殺されてしまう。
どこの紐を解いたら、人々は殺されずにすむのか???
核開発交渉にも殺されている人々の状況は残念ながら絡んでいる