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2012年2月26日日曜日

アフガニスタン駐留米兵射殺とコーラン焼却。広がるデモの理由


アフガニスタン内務省で米軍2人が射殺されたニュースは昨夜からメディアにでている。その背景に数日前に米軍基地内で焼かれたとされるコーランの事件に対する反発が分析の中心になっている。

アフガン:駐留米兵のコーラン焼却 各地で抗議デモ拡大

米軍顧問の射殺をターリバンが声明でそれを認めたのもまた、状況がわかったものにして、語られる。
しかし、米軍顧問らの射殺と人々のデモを少し分けて考えない。と言うのも、射殺はどのようにおきたのか、誰が射殺したのか不明なままだ。しかし、人々がデモにでる理由を少し想像できるかもしれない。
それは、この国の人々の強い不満がある。中東で民主主義国家のシンボル国家になるんだか、経済は潤うんだか約束されたはずの2001年以降の戦争でなにが得られたのかに対する人々の怒りの声だ。10年前、2001年に始まった米英軍らのアフガン戦争で難民になった人々の気持ちは想像つく?ターリバン政権は崩壊させられたけど、人々の生活はよくなったのか?億ドル単位の予算はアフガン復興につくけど、結局、さまざまなところでアフガン人以外のポケットに入るだけではないのか?国連や関連機関の職員であれば、月に50万円から400万円ほどの給料を貰っているのに、家もなく食事もできない人の数は知れない。軍事予算と国連等の職員予算でものごとを片付ける気なのか?

日本語のニュースで一切でいなかったのは、この冬、首都のカーブル郊外の難民キャンプで40人の子供が無残に凍死した報道だ。この難民キャンプらは首都にあって、それも2001年以降の戦争で立てられている。

BBC News - Children freeze to death in Kabul winter

しかし、その数日後にコーラン焼却ニュースとデモが日本語メディアにやたらとあらわれる。コーラン焼却に反発する人々を宗教心だけで説明できるのか?このニュースでアフガニスタンがわかったとでも言いたいのか?

ファイル:Flag of Saudi Arabia.svg
米軍関係者はアフガニスタンのことは最もわかっていないのが、この焼却ニュースははじめてではない。2007年夏に子供たちに贈答されたはずのサッカー・ボールがまた問題を起こした。世界各国の旗が印刷されたボールだったが、そこにサウジアラビアの旗も印字されていた。
この旗には「ラー・イラーハ・イッララー、ムハマド・ラスロッラー」(アラー以外の神はいない。マホメッドはその使途だ)と書かれ、イスラム教徒らはまず信じるものだ。それを蹴られるボールに印字するとは、頭がどうかしているのではないか。これ以降もデモがあった。

結論を書くならば: 宗教心のあつい人々もデモにでていることを否定しようとは思わないが、それ以外の理由を考えなければならないのではないじゃないのかと結論付けたい。

日本語になっているわずかばかりの凍死に関するニュース映像はこちらにある。