素敵な読者の皆さん

2012年7月28日土曜日

8月1日、朝10時から文化放送に出演します

来週水曜日朝10時から文化放送に出演します。
中東での国境状況を話す予定。
日本人専門家も話せない言語を中途半端にわかるので、
・国境はどのような影響を与えているのか
・イランからの観光客
・国境をまたいだ商売
・国境をまたいだ労働者


などの予定です

2012年7月23日月曜日

残念にも血のにおいがするニュースばかりをトルコで

今、断食月、ラマダン真っ只中のトルコでエルゼルムにいる。
アルメニア、グルジア、アゼルバイジャン、イラン、トルコ国境を睨んで地域だが、テレビをつけると隣国であるイラクとシリアでの爆発だとか、戦争だとかの話ばかり。残念に血のにおいがするニュースばかり。

国境を越えると基礎的な言葉が通じても、人々の関心が違う。
天の恵みの果物や野菜がこれほど美味しいところで、なぜ人々が殺されるのか・・・わからない

2012年7月13日金曜日

成田空港からちょっと国際政治と社会運動

アゼルバイジャンはイラン北西部にある。海のつながりもあって、ペルシア湾ではなく、カスピ海の西と南の国はアゼルバイジャン共和国(??)とイラン・イスラム共和国(?!)だ。
地図でみればわかるように首都バクーのところと陸でつなっがっていない飛び地がある。(地図のページを閉めないで。ややこしい説明があるから、別のページか何かで開いてください)
それは、ソ連崩壊後にアルメニアとアゼルバイジャンが戦争したことにより、100万人とも言われるナゴルノ・カラバフのアゼリ人難民らが東の土地に住まざるおえなくなった。未だに難民キャンプに住んでいる人たちもいる。
カスピ海原油販売で潤っているアゼルバイジャンがこのアルメニアとの危機に備えるつもりで多くの武器を買っている。それはどこからかというのもまた大きな問題でね。
アルメニアはキリスト教の一派であるアルメニア教会に属していて、多くは米国に住んでいる。アルメニア・ロビーは米国の政治に深く係わっているために、米国から武器が買えない。そこで、「俺が、俺が売るっすよ」と手を上げているのはイスラエルだ。
イスラエルとの関係を喜ばないのはイランだ。武器だけ売っているわけがないからね。諜報機関のモサドが情報をとったりする。イランはアルメニアと仲がいい。これにアゼルバイジャン政府も国民も怒る。(地図を見ながらで理解できたかしら?)
皆さんも結婚相手が択べても隣人が選べないのと同じで、イランもアゼルバイジャンも、アルメニアも隣国との関係をなんとかできればいいけど。
イランにアゼリ語を主として話すアゼリ人は2500万人もいる。タブリーズ市がその中心になる。言葉も通じるから、国境を隔て商売をする人も大勢いる。

そこで、アゼルバイジャン政府がイランを非難しようとすれば一つに、アゼリ人らがイランで母語で教育を受けられないと。在首都のバークにあるイラン大使館の前でデモを呼びかけたりする。そこで、DALGA(波)という市民グループらも参加する。この若者らは、本当はアゼルバイジャンでの言論の自由を求めているから他の呼びかけで市街のデモを行いたいけど、逮捕されたりするからできない。それで、仕方が無く政府の呼びかけにのっちゃう。彼(女)らはアラブの春においてもデモを行い、逮捕されたり、大学をおいだされたりした例も多い。
アリエフ親子がアゼルバイジャンの大統領でありつづけたのは、どかのシリアで、アサド親子に大統領であることに似ていないかい?先週、バクーで「イランがアサドを支援しているのは怪しからん」とイラン大使館前でDALGAグループらはデモを行ったとか。結局、アリエフ体制が許すも許さないも・・・
隣人が択べなくても、せめて結婚相手を上手に択びましょうね!

成田空港で書ける国際政治と市民運動だった。
さあ、これからどこへ出るのだろうか?!

2012年7月9日月曜日

文化放送でイランでの市民生活について話す予定


7月11日文化放送デイトラインに出演。イランでの生活状況について話す予定。
ネットでも聞けます。ご感想をお聞かせ願えれば幸いです。

2012年7月6日金曜日

「戦争状態」にあるイラン

ご心配をおかけしています。まとまった文を書こうと思いながらですが、なかなかすすみ具合は・・・

今のイランの状況は「戦争状態」だ。もちろん戦争ではないけど、近いものだ。ペルシャ湾を締めると言ってみたり、米国は軍艦らをペルシャ湾に送ったり。

この戦争状況で一番きつい状況にいるのはイラン国民。

国家予算の半分、外貨取得の8割を原油輸出に頼っているイランとイラン国民にとって、この経済制裁はこの上ないダメージを与えている。国際エネルギー機構IAEの予想では、イランの原油輸出が2012年夏まで40%も減るとの計算だ。単純計算すれば、イラン国家予算は3割ほど下がる。今のイランは物価高がこの上なく、半年で倍になる鶏肉の値段もあれば、日本のスーパー価格よりも高い牛肉の値段もある。インフレ率が40%とも言われるほどだ。